「ちゃんと商品を並べてるのに、なぜか売れない」
その原因、**“商品の魅力”じゃなくて「視野の設計ミス」**かもしれません。
売場って、実は 見える範囲(視野) の中で、
お客さんが 自然に“見る→手に取る→買う” ように作られています。
今日は、超実践的な設計図。
- PP(見せ場)
- IP(売る場)
- ストック(在庫ゾーン)
この3つを 高さで分ける だけで、売場の反応が変わります。
人は一度に「横3.6m」しか見えていない
人が一度に視野に捉えられる横幅は、平均で 約3.6m(コーディネート幅)。
つまり売場は「全部見てる」ようで、実は 一部分しか見ていない。
だからこそ、
- 目に入る場所に“見せ場”
- 手が届く場所に“売る商品”
- 目に入れたくない場所に“在庫”
この 役割分担 が必要になります。
① PP:サインスペース「見せ場」(遠くから認知させる)
PP = Point of Presentation(見せ場・焦点)
離れた場所からでも認知できて、いちばん“量感”を感じるゾーン。
✅ 高さの目安:180cm以上
ここは「売る」よりも先に、まず 止める 場所です。
PPでやるべきこと
- シーズンのテーマを見せる(春夏/秋冬)
- 店の強みを一発で伝える(得意カテゴリ、価格帯、世界観)
- “売れ筋”ではなく“象徴”を置く(看板商品、コーデ完成形)
ポイント:PPは“説明”じゃなく“直感”で刺す。
見た瞬間に「ここ良さそう」と思わせたら勝ちです。
② IP:ゴールデンスペース「売る場」(手が届く高さ)
IP=Item Presentation(売る)
お客さんが 無意識に手を伸ばせる ゾーン。
✅ 手が届きやすい最適ゾーン:85cm〜130cm
✅ 売場として使える範囲:60cm〜180cm
ここが “売上が生まれる高さ” です。
IPでやるべきこと
- 一番売りたい商品(利益が取れる商品)
- “比較される商品”(色違い・サイズ違い・バリエーション)
- 試着や触りたくなる商品(素材感が武器のもの)
ポイント:売りたい商品を、PPに置いて満足してる店が多い。
売りたいなら、ちゃんと IP(手が届く高さ) に置く。これが鉄則です。
③ ストック:売場在庫スペース(見せない・取らせない)
ストックは「見せ場」でも「売る場」でもなく、
あくまで 補充するためのゾーン です。
✅ 高さの目安:60cm以下
(屈まないと取れない高さ=売るには不利)
ここに“売りたい商品”を置いた瞬間、売れなくなります。
ストックでやるべきこと
- 予備在庫
- サイズ欠け補充
- まとめ売り用(ワゴンなど別設計ならOK)
ポイント:在庫は「安心」だけど、視界では“ノイズ”。
見せたい売場ほど、下段はスッキリさせると強くなります。
売場の視野効果:「什器の高さ」で客だまりが変わる
目線は前から奥へ抜けていきます。
手前の什器が高すぎると、視界が遮られて 奥が死にます。
逆に、適正な高さで設計すると
- 見える
- 近づく
- 触れる
- 人が溜まる(客だまり)
が自然に起きます。
売れる店は「客を歩かせる」より「客が止まる」場所を作っています。
今日からできる:売場チェックリスト(3分)
売場を見て、これだけ確認してください。
✅ PP(180cm以上)に「テーマ」があるか
✅ IP(85〜130cm)に「一番売りたい商品」があるか
✅ 60cm以下が「在庫でゴチャついて」いないか
✅ 高い什器で「奥の視界」を潰していないか
✅ 視野3.6mの中に「主役(見せ場)」が入っているか
これ、ネットショップでも使えます(EC版VMD)
ECは“高さ”はないけど、代わりに 画面の上から順番 が同じ役割になります。
- PP(見せ場)=ファーストビュー(1画面目)
- IP(売る場)=2〜3ブロック目(比較・購入導線ゾーン)
- ストック=下の方(補足情報・FAQ・在庫情報)
つまりECも同じ。
「上で止める → 中で買わせる → 下は補足」
これがVMDの基本構造です。
まとめ:売場は“美しさ”ではなく“視野設計”で売れる
PPで止める(180cm以上)
IPで売る(85〜130cmが最強)
ストックは見せない(60cm以下)
この3つを意識するだけで、売場は一気に“売れる形”になります。

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