はじめに
「発注して間もなく、納期を教えてください」と言われることがあります。
しかし、商品もまだ上がっていない段階で“確定納期”を出すのは実際とても難しい。
私は中国で長年、アパレルの仕入れやOEMのサポートを行っていますが、
納期というのは「できる・できない」ではなく、
いくつもの段取りを踏んで初めて確定するものです。
この記事では、私の現場経験をもとに、
「なぜ納期が確定できないのか」
「不良交換が起きるとどうなるのか」
「現場がどういう流れで動いているのか」
をリアルにお話しします。
第1章:納期は“出来上がる日”ではなく“積み重ねの結果”
納期とは、単に「商品が完成する日」ではありません。
実際の流れを見ていただくと、その理由が分かります。
納期までの一般的な流れ
1、発注確定・入金確認
2、生地・副資材手配(約2日)
3、生産開始(約5〜7日)
4、中国国内輸送、外注の場合(約2日)
5、検品・副資材付け(約3日)
6、不良品修理、交換、再生産(約2〜7日)
7、出荷・通関(約5日)
8、日本到着・国内配送(約2〜3日)
このどこか一つでもズレると、
全体の納期は前後します。
現場では常に、複数の案件を同時に進行しており、
順番を守りながら段取りを組んでいます。
第2章:不良交換が発生すると納期は動く
多くの方が見落としがちなのが「検品後の不良交換」です。
どんなに丁寧に生産しても、
実際に検品してみると一定数の不良が出てきます。
再生産や交換対応が入ると、
それだけで3〜7日ほど納期が延びることもあります。
ですが、それは「遅延」ではなく、
品質を守るための時間です。
現場では、納期を優先させて不良を出すよりも、
少し時間をかけてでも確かなものを届けることを最優先にしています。
第3章:「早ければ〇日」「遅ければ〇日」が理解されにくい現実
私はいつも、
「早ければ〇日頃、遅ければ〇日頃」
と幅を持ってお伝えしています。
しかし、その“幅の意味”を理解してもらえないことが多いのです。
多くの方は、
「注文=もう生産が始まっている」
「納期=到着日」
というイメージを持っています。
でも実際は、
発注確定から工場段取り、資材手配、検品、梱包、通関…
すべての工程が順番に動いて初めて、
納期が確定します。
そのため、私は「できるだけ早くお届けできるように」と伝えつつも、
確実な情報が出るまでは“約束”をしないようにしています。
これは、信頼を守るためでもあります。
第4章:現場にも“段取り”がある
現場には常に優先順位があります。
ひとつの発注を早めるということは、
他の発注を一時的に止めて調整しているということ。
それでも私は、できる限り柔軟に動き、
「どうすればお客様の希望に近づけるか」を考えながら対応しています。
ただし、理解してほしいのは、
納期は努力で縮めるものではなく、段取りで決まるもの。
現場が混乱すれば、結局は品質や信頼を損なうことにつながります。
第5章:納期を守るためにできる工夫
納期を守るために、私が意識していることがあります。
- 初回発注時に「工程全体の流れ」を共有する
- 不良交換や再検品の可能性を事前に伝える
- 納期は“日付”ではなく“範囲”で伝える
- チャットやLINEでリアルタイムの進捗を報告する
こうした小さな積み重ねが、
結果的にトラブルを減らし、信頼を築きます。
まとめ
納期とは、単なる日付ではなく、
段取りと信頼の積み重ねで決まるものです。
お客様が「理解して待ってくれる」ということ自体が、
現場にとっては何よりありがたい支えになります。
これから中国仕入れやOEMを考えている方には、
ぜひこの「現場のリアル」を知ってもらい、
よりスムーズで信頼ある取引を目指していただければと思います。
最後に
私はいつも、「納期を守ること」よりも「信頼を守ること」を意識しています。
現場には見えない努力と段取りがあることを、
少しでも知っていただけたら嬉しいです。
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