中国でアパレルの仕入れや生産をしていると、常に感じることがあります。
それは、日本人は本当に品質に厳しい、そして価格にも厳しい ということです。
日本人が求めるもの
日本の顧客からよく言われるのは次のような要求です。
- 「品質は絶対に落とさないでほしい」
わずかな汚れ、糸の飛び出し、1cm以下のサイズ誤差すらNG。 - 「価格はもっと安くしてほしい」
中国や東南アジアの工場価格を基準に、さらに交渉を重ねてくる。 - 「納期は必ず守ってほしい」
しかも「できればもっと早く」と言われることも少なくありません。
つまり、品質・価格・納期のすべてを最高水準で求められるのです。
現場から見える「わがまま」
現場に立つ私からすれば、正直に言えばこれは「わがまま」です。
- 品質を日本基準にすればコストは上がる
- コストを抑えれば不良率が高まる
- 短納期を優先すれば品質チェックが甘くなる
このトレードオフを理解せずに「全部やってくれ」と言われると、工場も仕入れ担当者も板挟みになります。
それでも日本基準がある理由
ではなぜ、こんな厳しい要求が続くのでしょうか?
それは、日本の消費者が「品質に敏感」で「信頼性を重視する」からです。
- 日本で売るためには、ちょっとした不良でもクレームになる
- 「日本向けの商品は特別に品質が良い」という評価が世界的に定着している
- この厳しさが、日本市場のブランド価値を守っている
つまり、日本人の“わがまま”は市場の信頼性を生む要素 でもあるのです。
板挟みをどう乗り越えるか
私は日々、「工場と顧客の間でどうバランスを取るか」を考えています。
- 工場には「日本向けは特別案件」として丁寧に説明し、追加コストを飲んでもらう
- 顧客には「安さだけでは不良率が高まる」と事実を伝える
- そして自分自身は、臨機応変に動いて数量・品質・納期のバランスを取る
結局のところ、日本のわがままな要求を受け入れて動くのが「日本向けビジネス」の宿命でもあります。
まとめ
確かに、日本人は品質にも価格にも厳しく「わがまま」に見えることがあります。
しかし、その厳しさがあるからこそ「日本市場の信頼性」が世界で高く評価されているのも事実。
現場で対応する立場としては納得いかないこともありますが、
“わがままを現実に変える臨機応変さ” が、仕入れ担当者としての腕の見せどころだと感じています。
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