中国仕入れ

【実録】中国仕入れトラブル体験談:工場と顧客の板挟みになった話

中国仕入れ

はじめに

中国での仕入れや生産を続けていると、避けられないのが「不良品トラブル」です。
今回の記事では、実際に私が経験した事例を紹介しながら、どのように対応したか、そして今後の教訓についてまとめます。


発生したトラブルの経緯

あるニット製品の発注を受け、工場に生産を依頼しました。発注数量はトータル1000枚。
ところが検品の結果は以下の通りでした。

  • 良品:730枚(出荷済み)
  • 不良品:270枚(不良率 約27%)

修理可能なものはすべて修理しましたが、特に白色の商品は汚れが目立ち、直せない分は工場に返品しました。


工場の対応と板挟み

工場に交換や追加生産を依頼しましたが、返ってきた答えは厳しいものでした。

  • 返品は受け付ける
  • しかし交換・再生産はしない
  • 今後の取引も難しい

つまり、不良は返品対応のみ、補填なし という状況です。
一方、日本のお客様は当然「予定通りの数量・品質での納品」を求めます。
結果として、私は工場と顧客の間で完全に板挟みになってしまいました。


短期的に取った対応

この状況を少しでも改善するために、私は次の対応を行いました。

  1. 修理できるものはすべて修理
    → 可能な限り数量を確保。
  2. 直せないものは返品
    → 工場側に引き取らせました。
  3. 良品730枚はすでに出荷
    → 少しでも納品を進めることで顧客への安心感を確保。
  4. 不足分は代替品・納期調整を提案
    → 選択肢を提示することで、顧客に判断してもらえる状態に。

なぜこうなったのか?

今回のトラブルの背景には、「発注タイミング」が大きく関係しています。

  • 発注は7月末
  • しかし実際は 5月頃までに発注して閑散期に生産しないと安全ではない
  • 7月以降は工場が繁忙期に入り、小ロットかつ品質基準の厳しい日本向けの注文は嫌がられる

つまり、繁忙期に小ロット・高品質要求の商品を作らせたため、工場が強硬な姿勢を取った という現実があります。


学んだ教訓

この経験から、あらためて大切だと感じたのは次の点です。

  • 中国仕入れでは 一定の不良率は想定する必要がある
  • 発注は少なくとも シーズン3〜4か月前 が必須
  • 工場依存を避け、複数ルートを確保すること
  • 顧客にも「中国生産はこういうリスクがある」と常に共有しておく

まとめ

今回は本当に苦しい経験でした。工場は対応せず、顧客からは厳しい言葉を受け、精神的にも辛い場面が多々ありました。
しかし、だからこそ学びも大きかったと思います。

中国仕入れをこれから始める方には、ぜひ

  • 発注タイミングを早める
  • 不良リスクを前提に動く
  • 複数工場との関係を作る

この3点を意識してほしいです。

「安いから中国で作る」のではなく、「リスクを理解して準備するから中国で作れる」。
これが本当の意味での仕入れノウハウだと、今回の経験で強く感じました。


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