9月頭、中国のニット市場を見てきました。
まだ現地は暑い日が続いていますが、市場の中は少しずつ冬本番に向けた空気に変わってきています。
今年は暑さの影響もあるのか、中国国内の発注も、8月末時点ではまだ本格的に動き切っている感じではありませんでした。店の人と話していても、
「もう少ししたら忙しくなる」
という雰囲気です。
ただ、市場を歩いていると、新作はしっかり出てきています。
カーディガン、ベスト、ファー付きの商品、デニム切り替え、見せかけアンサンブル、ストール付きカーディガンなど、冬に向けた仕込みはもう始まっていると感じました。
今回は、9月頭の中国ニット市場で見えた流れを、現地で歩いた目線でまとめます。
9月頭のニット市場は、冬物の準備期間
9月頭のニット市場は、完全な繁忙期のピークというより、冬物に向けて商品がそろい始める時期という印象でした。
すでに新作はかなり出ています。
ただ、店によって現物があるもの、まだサンプル中心のもの、色やサイズがそろい切っていないものもあります。
この時期は、ただ商品を見るだけではなく、
「自分の売り場に合うものはどれか」
「お客さんが欲しがる雰囲気はどの方向か」
を考えながら歩くことが大事だと思います。
安く仕入れることだけを考えるなら、ニットは5月から6月くらいまでに発注した方が条件は良くなりやすいです。
ただ、9月頭になると、新作の実物を見ながら選べるメリットがあります。
価格は通常の時期に近くなりますが、売り場に合わせて現物確認できるのは大きいですね。

今年目についたのは、見せかけアンサンブル
今回、特に新しい流れだと感じたのは、見せかけアンサンブルです。
去年までは、ここまで多く見た印象はありませんでした。
今年は、1枚で着ているのに、カーディガンを羽織っているように見える商品が目につきました。
実際に売り場で見ると、普通のニットトップスより少し変化があります。
インナーとカーディガンを重ねているように見えるので、1枚でもコーディネート感が出ます。
重ね着風なので、アウター感覚に近い見え方もあります。
今年も羽織り系の流れは続いているように感じます。カーディガン、ベスト、軽く羽織れるニットは、市場の中でもよく目につきました。
ただし、重すぎる素材は少し注意が必要です。
現地も日本も暑い時期が長くなっているので、重たい冬物を早くから売るより、軽く羽織れるもの、色で見せられるものを選ぶ方が使いやすいと思います。

デニム切り替えニットも目につきました
もう一つ目についたのが、デニム切り替えの商品です。
ニットだけだと柔らかい印象になりますが、そこにデニムの襟や前立て、ポケットなどが入ると、少しカジュアル感が出ます。
今回の市場でも、デニム襟付きのベストや、前部分にデニムを使ったニットがありました。
普通のカーディガンやベストとは違い、見た目に変化があるので、売り場でも目を引きやすいと思います。
もちろん、どの店にもあるわけではありません。
だからこそ、現地で実際に歩きながら、
「どの店が今どんな新作を出しているのか」
を見ることが大事です。
写真やリストだけでは分からない、素材感、厚み、色の出方、店頭での見え方があります。


ストール付き、ファー付きなど「一枚で」商品
今回見ていて、もう一つ感じたのは、一枚でデザインが分かる商品の多さです。
ストール付きカーディガン、ファー付きニット、リボン付きカーディガンなど、単体で見ても印象が出る商品がありました。
ベーシックなニットももちろん大事です。
ただ、冬物の売り場は暗くなりやすいので、少しデザインがあるニットを入れると、売り場に動きが出ます。
特にニットは、色と素材感で売り場を明るくできるのが良いところです。
秋冬になると、どうしても黒、グレー、茶色などが増えます。
そこに明るい色や柔らかい素材感のニットが入るだけで、売り場の見え方が変わります。
今回の写真でも、グリーン、ブルー、赤、アイボリー系など、色で見せられる商品がありました。


現物対応できる商品もあるが、全部ではない
この市場では、現物対応できる商品もあります。
もちろん、すべての商品がすぐに出せるわけではありません。
色、サイズ、数量、納期はその場で確認が必要です。
特に9月以降は、冬物に向けて動きが出てくる時期なので、人気のある型や色は在庫状況が変わりやすくなります。
仕入れに行く時は、ただ市場を歩くのではなく、目的を持って行く方が効率が良いです。
例えば、
- カーディガンを中心に見る
- ベストを探す
- 明るい色のニットを入れる
- 軽く羽織れる商品を探す
- 売り場のアクセントになるデザイン物を見る
このくらい決めておくだけでも、現地での判断が早くなります。
市場にはインナーからアウター系まで幅広い商品があります。
スーツの中に合わせるようなものから、アウター感覚で着られるニットまで見られるので、自分の売り場に合うものを探しやすいのが魅力です。
10月以降の冬物戦略ではニットは外せない
10月以降の冬物戦略を考えると、ニットはやはり必須アイテムだと思います。
ニットの良さは、暖かさだけではありません。
色で売り場を作れること。
素材感で季節感を出せること。
軽く羽織れる商品なら、気温が安定しない時期にも提案しやすいこと。
このあたりが大きいです。
最近は秋が短く、暑い時期が長くなっています。
そのため、いきなり重い冬物を出すより、軽さのあるニット、羽織れるニット、色で見せるニットをうまく入れる方が売り場に合いやすいと思います。
暗くなりがちな秋冬の売り場に、ニットの明るさと温かみを入れる。
それだけでも、店頭の見え方はかなり変わります。
まとめ
9月頭の中国ニット市場は、冬本番に向けて新作が動き出している時期でした。
中国国内の発注は、暑さの影響もあり、まだ本格化前という雰囲気もありました。
ただ、市場にはすでに新しい商品が出ています。
今回特に目についたのは、見せかけアンサンブル、ストール付きカーディガン、デニム切り替えニット、ファー付きデザイン、軽く羽織れるベストやカーディガンです。
大事なのは、何が流行っているかをただ追うことではなく、自分の売り場に合うかどうかを見ることだと思います。
現地はまだ暑いですが、仕込み次第で冬の売り場は変わります。
冬物の準備をする方は、ぜひニット市場の動きも参考にしてみてください。
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