こんにちは!Daigoです。
今年も残りわずかとなりましたが、この1年間、山あり谷ありのジェットコースターのような1年でした。
私の仕事の1つに仕入代行業務があります。
日本のお客様から発注を頂き、それを中国の提携工場に発注し日本のお客様へ届けるまでの生産管理の過程で顔面蒼白になる大失敗をしました。
これは中国のみならず日本でも起こりうることだと思ったので、2度と同じ失敗をしない為に、頭の中を整理して、まとめたいと思います。
具体的な話をすると、
3月 ワクワク
2024年3月に日本のお客様よりニット生産の依頼がありました。
4月 必死
3月4月でニットのサンプルを準備したり、工場へ何度も行きお客様の求めるサンプルを修正して再納品したりと必死になって準備をし発注を待ってました。
お客様に工場も紹介していただき安心してそちらの工場で7割のサンプルを作成しました。
(後ほどこの比率が問題となるのです!)
5月 希望
お客様が日本での商談を終え、約5万枚ほどの発注をいただきました。
納期までになんとか納品するぞと意気込んでいました。
中国では発注時点で各提携先工場に前金を約10〜30%ほど支払いします。工場ごとに金額は違いますが、必ず前金を支払いします。支払いをしないと生産が開始できません。この時点での前金は当社負担で支払ってます。
6月 必死
各色サンプルのチェックや修正サンプルの確認、納期までの生産工程など各品番ごとにチェックし漏れの無いように業務を進めます。
7月 少し安心
予定通り発注した商品が上がり始めます。自社検品により不良品をチェックします。
不良品に関しては作り直しや修理するなど予定の発注数量で収めるため修正します。
約5万枚の発注のうち約4万枚は紹介していただいた工場で生産していました。
順調に商品が上がってきており約2万8千枚ほど上がってきて、先に商品代金を振り込み商品の出荷準備を行ってました。
8月 安心→絶望
ここからが悪夢の始まりです。
忘れもしない8月16日
5000枚の商品が上がったので残金を振り込んでください。振り込んだら発送します。
毎週この様にやり取りをしてお金を振り込んでは商品を発送してもらってました。
この日もルーティーンの様に領収書の金額を確認をして振り込みをしました。
いつも翌日もしくは2日後に商品が付くので、2日間待ちました。
しかし荷物が届かないのです。連絡してもちょっと発送が遅れたので待ってくださいとの回答です。
その次の日も次の日も同じ回答です。
そして気づいたのです!
『やられた!』
そうです、残りの発注の前金と16日に支払った残金を持って逃げられたのです!
被害額は約43万元。日本円にすると約950万円です。
まさかと思いましたが、急いで現地へ向かいました、
行ってみるともぬけの殻です。何も無いのです。
こんなことが起こるなんて、中国で騙されるとは、などいろいろなことが頭の中を巡り呆然としました。
信じたくない現実、だけど目の前には何も無い現実。
お客様には迷惑かけられないし、商品を生産しなくてはいけないし、しかしサンプル等は全てないし、お金はどうなるのかなど。
色々な事が頭の中を駆け巡り、人生で初めて味わった絶望でした。
この騙された時点から工場付近にホテル住まいを始めました。
(この続きは後ほどブログにてアップします。)
失敗から学んだ事
取引開始する前に会社情報を調べる
日本では信用調査などありますが、中国ではありません。なので工場を視察したり、事務所を視察したり、スタッフに聞き込みしたり、どのような背景で仕事をしているのか自分から確認するのが必要です。
1社に偏る仕入発注はリスクがある
トラブルがあった場合1社に偏る発注は振替ができません。
トラブルは付きものです。仕入発注は分散させる事が必要です。
前金等はシビアに交渉しリスクを抑える
言われたままの金額を支払うのではなくこちらからも提示して折り合いをつける。
全てを鵜呑みにして支払えば同じことが起こる可能性がある。
相手を信用しすぎない
信用しないと進まない部分もあるが、全て任せることはできない。
仕事上の相手のことはほとんど知らないし、中国ではよくあることなので用心深いに越したことはない。
遠方の取引先でも、定期的に訪問して相手(商品)を確認する
もちろん定期的に訪問していたのですが、訪問頻度が少ないのは問題です。
全て確認確認が必要です。
まとめ
まさかと思うことが起こるのが現実です。
勉強代としては高い授業料になりましたが、自分の脇の甘さもあったからだと思います。
この商品代金の持ち逃げがあって商品があがらず納期が遅れお客様には本当に迷惑をかけてしまいました。
しかし振替生産を必死にして新しいスキルが身についたのも現実です。
ニット生産に関してめちゃくちゃ詳しくなりましたね。
現地の新たな提携工場、仲間も増え、リスク分散の基礎もできました。
工場によって得意不得意もあるので、どの商品をどの工場で生産すれば良いか把握する事ができるようになりました。
結果として失敗しても最後までやり切る
失敗からの教訓を最後にまとめると最後までやり切るにつきます!
時間はかかり取引先や発注先など色々な方にご迷惑をおかけしましたが最後まで誠意を持ってやり切るにつきます!
この経験を活かして同じ失敗は2度としないように前向きに生きたいと思います!
(8月9月10月の3ヶ月間はマジでしんどかったです!)
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