青島ビールの概要
青島ビール(チンタオビール)は1903年に山東省青島で製造が始まりました。当時ドイツの租借地時代の時、産業振興策としてドイツの投資家によりゲルマンビール青島株式会社が作られドイツのビール醸造技術を採用しビール製造を開始しました。
その後1914年の第一次世界大戦で日本がドイツの租借地である青島を引き継ぐことを認められ、日本の大日本麦酒が引き継ぐことになりました。
1945年日本の敗戦によって完全に中国に引き渡され国営企業となりました。
中国での青島ビールの飲み方
夕食時、私はビールを飲むので、自然と飲む人達と食事をする事になります。

飲食店には基本青島ビールが置いてありますが、注文するときは必ず中国語で一厂(中国語でイーチャン(第一工場))もしくは二厂(アールチャン(第二工場))と言います。青島ビールを下さいとは言わないのです。作る工場で味が違い値段も違うので一厂、二厂のどっちを飲むのか言います。
第一工場のビールは値段も高いです。ラベルも高級感があります。味は濃厚で高級感があります。
第二工場のビールは一般的なビールですが飲みやすくさっぱりしています。
味は好みによると思いますが、どちらも本当に美味しいビールです。
あとよく聞かれるのが常温のビールにするか冷えたビールにするかと毎回聞かれます。
個人的にはキンキンに冷えたビールを飲むのが当たり前なのですが、中国の友人の中には常に常温で飲む方もいます。常温は流石に美味しくないと思うんですが、昔中国に行った時はどこのレストランでも常温で出てきました。昔から中国ではお腹を冷やすのは良くないと言われているので習慣ですね。
いつも夕食時、1本2本と青島ビールを飲んでいくうちに自分テーブルの隅っこに瓶を並べて今何本飲んでるかをみんながチェックします。なぜかみんな一緒の量を飲んで行かなくてはいけないのです!

しかも小さめなグラスですが、飲む時は『カンベイ』と言いながら一気に飲み干します。50歳を過ぎたおっさんが毎日大学生のような飲み方をします。
しかも一気しないと飲むまでみんなが待ってます、もしくはツッコミが入ります笑笑
一人では飲んではいけないので誰かがグラスを持ち上げると自然とみんなの手がグラスへいき『カンペイ』もしくは『ガン』と声をかけます。
『カンベイ』は乾杯の中国での言い方です。
『ガン』とは乾杯の掛け声で主に飲み干す時に言います。
大体毎回今日は3本飲んだら帰ろうと飲み始めにみんなで話をしますが、3本飲み終えるとちょっと酔いが回って気持ち良くなりもう1本もう1本と勢いづいていきます。
この時点で結構な瓶の量がテーブルにあります。

5本位まではなんとか飲むのですが、それ以降は脱落者が出ます。
更に勢いづく人は8本9本10本位までは行きますが、みんなべろべろですよね笑笑
その頃にはビールの瓶はテーブルの置ききれなくなり溢れてます。その光景が中国らしいなといつも思います。
私が思うにはせっかくみんなで食事をするのだから一緒に楽しくという考えが大元にあるのだと感じます。
もちろん中には飲めない人もいるのではっきり飲めませんと言えば問題ありません。はっきり言わないとどんどん飲まされるので注意が必要です。
5本目から8本目くらいで食事を終わりにするか、2次会に行くか、流れで決めます。もちろんそっと帰る人もいます。

日本では個人個人で注文して自分のペースで呑めるのですが、中国ではそうはいきません。しかし敢えてみんなで一緒に飲む、しかも飲む時は毎回カンベイをすると言うのは日本人にはめんどくさく感じるかもしれませんが、無理せずにやってみるとよりみんなとの会話も弾むし面白いですよ。
私も日本で実践してみたところ、うぜーと友達に言われたりもしましたが徐々にみんな楽しくなっていき、最後はみんなやってましたよ笑笑
是非やってみてください!
あと一つ言い忘れたのですが、青島で飲む青島ビールと中国の他の都市で飲む青島ビールは全く味が違います。間違いなく青島で飲む青島ビールが1番美味しいです。
機会がありましたら是非飲んでみてください!
日本でも青島ビールが飲めるのか?
日本で飲める青島ビールは、青島の崂山から出る湧き水を使用した第一工場生産のビールです。
日本の中華料理店でも良く見かけますね。
ネット等でも販売してますので是非お試しして見てください!


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